環境に良い定置網

定置網漁とは

海中の定まった場所に網を設置し、魚を獲る漁のことをいいます。魚の習性を生かして、魚を網の奥に誘導し捕獲できるよう設計されています。

【定置網漁】矢印は魚群の動き
画像:農林水産省

定置網の大きさは?

意外と巨大な定置網

網の大きさは設置する漁師さんや場所によって様々ですが、例えば、縦1,000m、横500m 、深さ60mなど、陸上で生活する我々の想定を超える大きさのものが主流のようです。陸上の建物と比較すると、そこそこ大きなビルや施設がすっぽり入ってしまうほど巨大な装置になります。漁獲対象は網を設置したその海域にいる全ての魚種が水揚げの対象となります。

こんなに大きな網だと、鯨などが入ってしまうこともしばしばあるそうです。やはり海はスケールが大きいですね。

定置網は環境に良い漁法

定置網は、漁港から数kmの近海に設置しているため、船の燃料が少なくて済みます。 また、魚の大群を狙って自ら取りにいくわけでなく、網の一番奥に入った魚だけを取るため「待ちの漁」とも呼ばれており、過剰漁獲に陥りにくく、環境や資源に優しい漁法として、近年注目されています。