船酔いしたけど、迫力の漁体験!

10月13日、Fのさかな次号の取材で鹿渡島定置の漁船に
乗船させていただいた。
漁船に乗るなんて初めての体験。
前日は9時に就寝、酔い止めも用意した。

2時50分出港、15分ほどで沖に着いた。
さぁ、撮るで~ 気力(だけは)十分にカメラを取り出す。

船からロープを繰り出して、網起こしの作業をする様子を撮影、、、
のはずが、
10分もすると、足元がふわふわしてくる。
何これ?もしかして、浮遊感は全身に及び、
そのうち立っていられなくなった。
「横になって休んどけ」年輩の漁師さんが気遣ってくれる。

鹿渡島定置の漁船

胃袋が体から飛び出すほどの嗚咽感にさいなまれる。
波がぐわ~ん、ぐわ~んと叫びながら押し寄せる。

朦朧とした意識の中で見た光景は、
水揚げしたばかりの魚を船の上で神経締めする漁師さん、
網を手繰り寄せながら、力をあわせ魚槽に魚を入れる姿。
どよめく船上は、大漁だったようだ。

相棒のT氏はさすが、普段から鍛えているだけあって、
シャッターを切り続けていたのでした。

漁の現場をこの目で見て、自然相手の仕事の厳しさと、
漁師さんが目を輝かせて働く姿に、心を打たれました。

陸に上がってからも、言いようのない高揚感と放心状態は半日以上続きました。
Fのさかな33号の能登百選「定置網」をお楽しみに。