能登かがり火

「能登かがり火」。
何と旅情を誘う名前でしょう。幽玄で幻想的な異世界に誘われるような響きです。薪能や祭りの火が赤々と燃える光景が、瞼の裏に浮かぶよう。旅への期待と高揚感をかきたてられます。演歌の常套句である「漁火」でないところがよい、と思います。

これまで大阪から能登半島和倉温泉まで、サンダーバード一本で乗り換えなしで来ることができました。先日の北陸新幹線金沢開業に伴い、ダイヤが改正されました。直通のサンダーバードは1本となり、金沢で特急に乗り換えます。その列車名が上記。

JR西日本のWEBサイトによると、「能登各地には、キリコ祭りに代表される「火」や「灯り」を連想させる夏祭りがたくさんあります。このような「火」と結びついた幻想的な能登の風景、かがり火の燃え盛る勢いをイメージしてつけた名称です。」と説明されています。

http://www.westjr.co.jp/press/article/2014/10/page_6267.html

金沢~和倉温泉間、一日5往復、大阪方面からのサンダーバードとの接続も良く、乗り換えの不便はそれほど感じないはず。

私は、鉄オタではないのですが、能登かがり火、このセンスあふれる列車名を耳にしたときから、無性に乗りたいモードに入っています。旅の人になって(装って)能登かがり火に乗ります。