ネズミの手は秋の味覚
「コケ」です。
コケと言っても庭に生えている苔とは違います。キノコのことです。能登では、キノコをコケと言います。これはネズミの手というコケで、名前のとおり、ネズミの手に似ています。
父がいつもの山で採ってきました。帰宅すると、どうぞお上がり、と玄関先に置いてありました。いつもの山は、父の秘密らしく、どこの山のどの場所なのか知りません。このあたりの人は、暗黙の了解のうちに山菜の縄張りができていて、自分の場所が決まっているのです。だから、山菜と言っても、無闇に採っては人間関係を壊すことにもなるのです。
今年も秋がやってきたな~としみじみ感じます。季節で食べ物で感じることは、贅沢なことです。おすましにしていただきました。しゃきしゃきとして、細かいひだの食感が楽しめます。